むささびジャーナル
前澤猛句集


2018 2019 2020 2021
2022  2023  2024   

 
552 2024/4/21   余生二十年 亡き妻春日浴び溌溂
551   2024/4/7  のびのびと 桜切るばか なき並木
550  2024/3/24 街の池我が世の春と鴨親子 
 549  2024/3/10 淡雪に乙女椿の震えつつ 
548   2024/2/25  吾と共に卆寿を越えし梅愛(いと)し
 547   2024/2/11  手を合わせ鰯にヒイラギ(柊)そっと刺し
546  2024/1/28  十字架の丘には遠き春の空
545   2024/1/14 冬茜映す吾影大魔神 
↑2024↑

544   2023/12/31 外つ国の和平を祈り松立てる 
543  2023/12/17 冬至です 柚子と山茶花  はれの装い 
542 2023/12/3 AIの顔色伺うホモサピエンス 
 541 2023/11/19  秋日背に新聞開き身のすくむ 
 540  2023年11月5日  和平をば生成せぬAI秋寒し
539  2023年10月22日  ムギワラトンボひとり旅先金魚鉢
 538 2023年9月24日   ミステリー読めばエンドレス長き夜
537   2023年9月24日  猛暑絶つは線状降水帯てふ魔物
536   2023年9月10日  インパール悼みつウオーク炎天下 
535  2023年8月27日  長寿祝いの日日草も健やかに
 534  2023年8月13日    草刈りのマシンと熊蝉デュエットに
 533  2023年7月30日   地球沸騰と説く事務総長の背にクーラー
  
532 2023年7月16日   猛暑日を避けた夏日に草を刈る
531 2023年7月2日   日日草 二世は見事な三色旗
 530  2023年6月18日   七変化褒められ隣家へおすそ分け
 529   2023年6月4日  足早の夏に鉢から花こぼれ
 528  2023年5月21日  君の名のぼうたん咲いたバースデー
527  2023年5月7日 千万とレモンは咲けど蜂見えず 
 526  2023年4月23日  汗だくの雑草刈りとは春なるや
525   2023年4月9日   どうだん(満天星)の花 数え始めてみたものの
 524  2023年3月26日   伸び伸びと枝広げたる花の道
523  2023年3月12日 三月や空襲地震の霊悼む
522  2023年2月26日 不意の春 あわてふためきイヌフグリ
521  2023年2月12日 春立ちて子鴨戯る街の川
520  2023年1月29日   半世紀前を検索凍てし夜半
519   2023年1月15日  藪椿咲きたいときにぽつぽつと 智恵
518  2023年1月1日 木枯らしも戦火も遥けき去年今年
2023
  
517  2022年12月18日 ガラス越し日向ぼっこの子狸と 
516 2022年12月4日  戦争と競技が共存する師走
515 2022年11月20日 この三日会わずば柚子の鮮やかに
 514  2022年11月6日  凍てし地に十字架の丘よみがえり
513   2022年10月23日 縄文の里に コスモス インバウンド
 512   2022年10月9日 天高く爆音消して児らの声
511  2022年9月25日 国葬を嵐が弔ふ次々と 
510  2022年9月11日 強大てふ台風それて宵の月 
509  2022年8月28日 世も人も改まりしや敗戦忌
508   2022年8月14日  炎帝は豪雨をもって猛暑断つ
507   2022年7月31日  日本兵悼みしビルマの僧何処
506   2022年7月17日  表現の自由が遁(に)げる溽暑かな
505   2022年7月3日 サンダカン娼婦の墓石に吹くは東風(こち) 
504   2022年6月19日  庭先に茄子胡瓜トマト競い合ひ
503 2022年6月5日  風薫るされど遥けき一万歩
502 2022年5月22日  街の河雛一ダース初泳ぎ
501 2022年5月8日 すずらんの愛の行方のさまよひて
  
500 2022年4月24日  牡丹咲き出雲の里の風薫る
499 2022年4月10日  新学期 吾は卒寿で友は喜寿
498  2022年3月27日  愛国という人為に眩んで春の乱
497  2022年3月13日  権力の腐敗は必然春の惨
496  2022年2月27日 いぬふぐり野を埋めスローな春急かす
495  2022年2月13日 老木の梅ほころびて雪見舞ふ
494   2022年1月30日 大寒に春を呼び込むいぬふぐり 
493 2022年1月16日  雪見酒 燗する間もなく土露わ 
492  2022年1月2日 コロナ感染孫に気兼ねの冬ごもり
20221月2日〜↑  



491  12月19日 冬晴れに児童の歓声吸い込まれ 
490  12月5日 木枯らしの吹き忘れても石蕗は咲く
489  11月21日 秋闌けてコロナ・グラフの冷え冷えと
488 11月7日 暑き日の名残りの庭草山をなす 
487 10月24日 山女てふ鬼女後ずさる山ガール
486 10月10日   天澄みてコロナ地震に汚職の地
485  9月26日  一善を為さぬ日重ね卒寿秋
484  9月12日  百日紅の花こぼれ落ち秋を知る
483  8月29日  夏雲やマラソンのごと走り行く
482   8月15日  雨上がり たわわに珠玉ミニトマト
481  8月1日 ああ酷暑 五輪 コロナ禍 熱中症 
480 7月18日 梅雨明けの白雲みんな和やかに
479   7月4日 コロナとのファイナル挑む東京五輪


  
478   6月20日 鮮やかな紫陽花に梅雨入りを知る
477  6月6日  ワクチンを打ち終わば夏来にけらし
476  5月23日  春うらら物怖じ知らぬ椋鳥の子
475  5月9日  ワクチンを打って安堵の風薫る
474  4月25日  お犬様マスクにそっぽ春うらら
473  4月11日  献花より募金ふさわしき春葬送
472  3月28日  のろのろと聖火はずまぬ花曇り
471  3月14日  朋友が悟空と遊ぶ春の雲
470 2月28日  この春も一番乗りとイヌフグリ
469  2月14日  心なき軽口地に這う春嵐
468 1月31日  十ミリの積雪予想にすくむ首都
467  1月17日  石蕗の花 コロナ 寒波で 身をすくめ
466  2021年1月3日  政治家に「ムセキニン」のルビ去年今年



  
20211月3日〜12月19日
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465  12月20日  おおみそか 鳴ってる鳴ってる じょやの鐘  けんた
464 12月6日 柚子日々に黄金色濃し冬至向け
463   11月22日 アニメ聖地 飯能の空いや高し
462  11月8日  道少し空けてください杜鵑(ホトトギス)
461   10月25日 秋深む小さな庭を友として
460  10月11日  坊主刈りの内から薫る金木犀
459  9月27日 韮の花咲けば都と寄る蝶も
458  9月13日 夏痩せも縁なき米寿プラス1
457   8月30日 長き政権の挽歌空しき晩夏かな
456   8月16日 炎帝の気遣ふマスク難苦行
455  8月2日  精一杯ひと日きらきら布袋草
454  7月19日  うなだれて梅雨明けを待つ花擬宝珠
453  7月5日
梅雨晴れ間 爆音横切る昼の月
452  6月21日  蟄居してヘビイチゴ摘みジャム作る



  
451  6月7日  時移り春闘目指すはコロナ収束
450  5月24日  「拘束令」知らぬとタンポポ飛んでゆき
449   5月10 半世紀越え来し鈴蘭友として
448  4月26日  禁足下花と睦みて風薫る
447  4月12 蟄居令 スーパームーンを飽かず観る
446 3月29日  マスク越し上目遣いに春爛漫
445  3月15日 ホワイト・デー 思い出します "With love"
444  3月1日  注射受けつ梅と鶯で苦吟する
443 2月16日  観梅の足に踏まれていぬふぐり
442  2月2日  春節に招かざる客目に見えず
441  1月19日  松明けてめでたき賀状 卒寿より
440 1月5日  ツイッターの軽き正義や去年今年
  
2020年1月5日〜12月20日
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439 12月22日
寒天に自由を謳歌するオウム
438  12月8日  小春の日 季節外れの野の花に
437  11月24日  責任と反省空しく秋闌ける
436  11月10日 荒れる地球 小春日和に手を合わせ
435  10月27日 退職の夫 名を問ふは吾亦紅<智恵>
434 10月13日  台風に転がされても咲く日日草
433  9月29日  木洩れ日の向こうに秩父困民党
432  9月15日  台風一過風鈴つつまし7階ロビー
431   9月1日 三日月の沈むまでもと露天風呂
430  8月18日  炎熱に満を持してや蝉咆える
429  8月4日  武蔵野の秋葬るや草刈り機
428   7月21日 茗荷摘みて いずこへか去(ゐ)ぬ旅疲れ
427 7月7日  炎帝の素知らぬ領海イルカ舞ふ
426  6月23日  負けまいと飛魚並走夏の海
425 6月9日  愛蘭土の春 道失ふもまた愉し
  
424  5月26日 米寿われ世界へ船出風薫る
423  5月12日 十連休明けて気儘な閑居かな
422 4月28日 眠る山覚めよとはしゃぐ鬱金花
421 4月14日  大臣病とエイプリルフールと不即不離
420 3月31日  D・フランシスのぺ―ジを繰れば春爛漫
419 3月17日 連翹のほころびて我活きている
418  3月3日 満開の梅ひとり占めという孤独
417 2月17日 枝ゆらし梅のほころび鳥知らせ
416 2月3日 春寒や柚子と戯れ湯にのぼせ
415 1月20日 足擦(こす)り炬燵の温もり懐かしむ
414 1月6日  米寿とは終活と知る去年今年
  
2019年1月6日〜12月22日
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413  12月23日 民意をばクラブで一蹴年暮るる
412  12月9日 秋論戦 巧言令色鮮し仁
411 11月25日 秋冷えの街には物乞ひBREXIT
410 11月11日 一句前に世界広がる夜長かな
409 10月28日 死の鉄路幼女が遊ぶ暮れの秋
408 10月14日 メール受信季節の挨拶いわし雲
407 9月30日 百日紅と白萩くぐるめでたさや
406 9月16日 つかの間のわれに返りて月見草
405 9月2日 炎天下いと涼しげに咲く花も
404 8月19日 反省なき首相支えて敗戦忌
403 8月5日 パセリ喰う青虫なぜか見逃して
402  7月22日 緑濃き山のあなたは水禍(みず)に哭き
401 7月8日 夏萩にとおせんぼされ回り道
  
2018年7月8日〜12月23日
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