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美耶子の言い分 むささびの鳴き声 どうでも英和辞書
 23号 2003年12月28日
 前回「むささびは冬眠するのか」という質問をさせて貰ったところ、有難いじゃありませんか、早速「その道の権威」(とおっしゃる人) からお答えを頂きました。「むささびは冬眠しない」が正解だそうです。「従ってむささびジャーナルも安心して続けて結構」との有 難いお言葉でありました。というわけで(全然関連性はないのですが) 2003年最後のむささびジャーナルがお邪魔しました.

目次

@むささびJの<ひとまずさよなら、フィンランド>
Aサダム・フセインの捕捉と死刑の善し悪し
BむささびMの<「犬達皆吾が師」>
C短信
D編集後記


1)むささびJの<ひとまずさよなら、フィンランド>
今年一年間、フィンランドという国の文化や芸術を日本に紹介するプロジェクトに関わることで北欧のこの国とお付き合いするという幸運に恵まれました。そのプロジェクトも終わり、私もフィンランドとは一応お別れです。で、むささびジャーナルにおけるフィンランドのコーナーが終わるのかどうかはよく分かりませんが、この際フィンランドという国について一応おさらいをしておきましょう。
まずは人口から。520万、つまり東京都の半分。国土面積、約34万平方キロ、これ日本の約38万平方キロと大して変わらない。日本と大して変わらない面積のところに住んでいる人の数が日本の20分の1というわけです。

次に歴史。最新の学説によると今のフィンランドに人間が住み始めたのは紀元前3000年のことであるとか。1155年(日本でいうと鎌倉時代の少し手前)にスウェーデンがフィンランドに十字軍(つまりキリスト教軍団)を派遣し、フィンランドはスェーデン王国の一部に。約600年後の1809年にスェーデンがフィンランドをロシアに譲ったことでロシアの支配下に入ることになる。そのロシアから独立したのが1917年12月6日。12月6日は、いわば建国記念日。フィンランド大使館ではパーティーが開かれます。スゴイと思うのは1952年にヘルシンキでオリンピックが開催されているということですね。もともと1940年の五輪開催地に選ばれていたのが戦争でキャンセルになってしまった。東京でオリンピックが開かれたのは確か1964年?フィンランドの方がはるかに先輩なのです。

情報化社会。この1年間、日本のメディアの人々と接していると「フィンランドといえばノキア」という感じで、殆どノキアだけしかないのかという印象でありました。ノキアは携帯電話メーカーの世界一ですが、ウインドウズを脅かしているコンピュータの公開基本ソフトLinuxはフィンランド人でヘルシンキ大学の学生であったリーヌス・トゥルバルズなる人物によって開発されたものですね。「トゥルバルズがアメリカの大学の学生だったら今ごろはビル・ゲイツのような億万長者になっていただろう」と情報技術に詳しい日本のジャーナリストが言っていました。つまり大学の学費がタダで、社会的平等という思想が根付いてしまっているので「金儲け」という発想がそもそも浮かばなかったらしい。

日本におけるイメージ。教育水準世界一・情報化世界一・政府の透明度世界一・水質世界一・人口2000万以下の国としてのビジネス効率世界一・・・殆どなんでも世界一!?わずか1年というお付き合いであったので、確信をもって言えるものではないけれど、フィンランドのイメージは実にいいですね。少なくともマスコミに出るフィンランドに関しては、少し良すぎるのは?と思うほどです。贅沢なハナシですが余りにも良すぎて現実感がないというわけです。誰も悪く言わない、どころかフィンランドを訪問してきた記者の人々は一様に「素晴しい」とおっしゃる。何がそんなに「素晴しい」のかというと、どうやら人間にあるようなのです。「物静かで親しみやすい」というのであります。

「フィンランドの嫌いな点は何?」とあるフィンランド人に聞いてみたところ、返ってきた言葉は「暗さ」でありました。自然現象としての冬の暗さです。殆ど一日中夜みたいなものらしい。「でも、それは自然現象なんだし、そこで生まれ育ったのだから、慣れるということもあるのでは?」「あのね、人間にはどうしても慣れることができないものがあるの。それが暗さよ。ノイローゼとかアルコール依存症が多いのも仕方ないのよね」・・・なるほどそんなものですかね。

フィンランド人魂を表すのにSISU(シス)なる言葉があるそうです。逆境にもめげず頑張って何かをやり遂げようとする姿勢のことだそうです。艱難辛苦も乗り越えてというわけで、如何にも北国で自然環境においても歴史においても決してラクではない国の人々が口にしそうな精神論ですよね。私、今年フィンランドの人たちと接するまでに一人だけフィンランド人を知っていた。アメリカで遭遇したフィンランド系アメリカ人。寡黙の見本みたいなおじいさんであったのですが、何かの折に「あんた、日本人であることを忘れてはいけないよ」と言われた。静かな男であったけれど、その言葉だけははっきり言っていたのを覚えています。

それからSISUに関連して、あるフィンランド人が言っていたのが「冬の心理」(winter mentality)のこと。フィンランド人にとって冬という季節は本当に厳しいもので、寒さと飢えで何万人もの人が死んだのも100年くらい前のこと。それほど昔のことではない。フィンランド人は春に種をまき、秋に収穫することをきっちりやらないと冬に何も食べるものがない状態もあり得るということを身体で分かっているのだそうです。常に冬という最悪に備えよ、というわけです。

フィンランドはEUの加盟国であるばかりでなく、北欧唯一のユーロ加盟国でもある。極めてナショナリスティックなところがある一方で、生きていくためにはインタナショナリズムもしっかり追求している、したたかな国でもある。「ヨーロッパで一番アメリカナイズされた国と言われているのさ・・・」とあるフィンランド人がほんのちょっぴり皮肉もこめて言っていた。そういえばフィンランドはスカンジナビア4国では唯一、ロイヤル・ファミリーを持たない国ですね。考え方も哲学的というよりもプラグマチック(実用的)である、というのが私の印象でした。

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2)サダム・フセインの捕捉と死刑の善し悪し
サダム・フセインが捕まってバグダッドの記者会見があって、見るも無残な様子の彼が写って、そしてブレア首相とブッシュ大統領が国民に向けて「朗報」を伝える演説を行って・・・という一連の成り行きをテレビで追いながら、私(春海二郎)は何故かやり切れない気持ちになってしまいましたね。自分の「やり切れなさ」の根拠をうまく言葉で説明し切れないことで今度は欲求不満に陥ってしまった。おそらく自分たちやったことは「絶対に正しい」と言うブレアとブッシュ両氏の物言いに対する反発心とイラクの人々のことを想ってのやり切れなさなのだろうと思います。
サダム・フセインが悪の見本のように言われていますが、その彼を大統領として受け容れてきたイラクの人々のことを想ってのやり切れなさです。 フセインが悪の見本なら、彼を受け容れてきたイラク人は「愚か者・臆病者の見本」(とは言わないまでも「哀れで弱い人たち」)ということなのでしょうか?そしてそのイラクの人々を独裁者から「解放してあげた」アメリカ人や英国人は「正義の味方・月光仮面」(喩えが古いですね!)というこか?つまりイラク人は今から半世紀以上も前に独裁者ヒットラーや「ヒロヒト」から解放されたドイツ人や日本人と同じようなものということ?あの当時のアメリカ人や英国人は「スーパーマン」(これも古い!?)だったということ?

サダム・フセインは死刑にすべき?
以上、私個人の「ごまめの歯軋り」はともかくとして、気になっていたのがサダム・フセイン(ところで何故欧米のメディアはこの人のことを”サダム”とファーストネームで呼び捨てにするのか、これも気になる)の処遇、というかそれに対する英国人の反応であります。つまり死刑にすることに賛成なのか反対なのかということです。ブッシュは死刑がいいというニュアンスの発言をしていますが、アメリカの場合は死刑が必ずしも否定されていないのだから大統領の発言もそれほど不思議ではないと思うのですが、死刑が廃止されている英国の場合はどうなのか? 12月20日付のガーディアン紙と21日付のデイリー・テレグラフ紙に対照的なエッセイが掲載されていました。ご存知の方が多いと思いますが、ガーディアンはどちらかというと左寄り(イラク戦争には批判的)、テレグラフは保守派の新聞として知られています。

フセイン死刑はブッシュの血なまぐさい世界観の表れ

ガーディアンの記事はMax Hastingsという人が書いたもので、結論としては「ブッシュが何と言おうとフセインの死刑には反対すべきである」と主張しています。この人は死刑そのものが国家による「合法的殺人」であり、許されないという立場をとっているようです。最近英国であった凶悪殺人の犯人も死刑にはならないのだから、フセインの死刑を支持するのは間違っているというわけです。

ちなみにこの人の場合、第二次世界大戦後にナチと日本の戦争犯罪者が死刑になったことは正しいとしており、その理由として「あの戦争は国家同士が国家の生存をかけた戦争であったのに対して、イラク戦争はジョージ・ブッシュが自分勝手に起こした戦争であり、その目的は政府(イラクの)を変えることにあった。それが変わったのだから、かつての指導者を合法殺人することは許されない」と言っています。

彼によるとフセインの死刑はブッシュの”血なまぐさい世界観”(brutish view of the world)の反映に過ぎないとしています。ちなみにこの人の記事はガーディアンをクリックすると原文が掲載されています。

一方デイリー・テレグラフのStephen Pollardはフセインの死刑賛成だそうです。理由そのものは単純で、フセインという人が「余りにもひどい独裁者だったから」ということです。この人は、これまでは死刑反対だったらしいのですが、捕捉されたフセインの写真を見ながら「彼が処刑されてはならないという理由が見つからなかった」(I could not think of a single reason why he should not be executed)そうなのです。で、彼の場合、英国内で起こった凶悪殺人事件(女子が二人殺された)の犯人についても「死刑もやむなし」という気持ちになっているとのことです。この人の記事の原文はDailyTelegraphに掲載されています。

「死刑はイラク人の手で」・・・ブレア首相の欺瞞性?

ところでサダム・フセインの処遇についてブレア首相は「どのような刑罰を加えるのかは、イラク人が決めるべきこと(it is for the Iraqis to determine what penalties there may be)」とコメントしているそうなのですが、テレグラフのStephen Pollardはこの発言を捉えて「イラク人は野蛮人だからきっと死刑にするだろう(Iraqis are barbarians of whom we expect no better)と言っているのと同じだ」とブレア首相発言を解釈しています。つまり死刑制度反対論者であるブレア首相は、フセインについては「自ら手を下さなくてもイラク人がやってくれる」と考えているに違いないというわけです。

で、Stephen Pollardは「フセインの死刑を許すのなら最近の英国内の凶悪犯の死刑も認めなければおかしい」と結論しています。 死刑という制度そのものの善し悪しについては昔からいろいろな議論があります。反対の理由の一つとしてStephen Pollardが書いているポイントは面白いと思いました。つまり「一人の人間を冤罪で殺すくらいなら99人の有罪者でも自由にした方がいい:better that 99 guilty men should go free than that one innocent man should be killed」という論理です。そういう考え方もあり得ますね。

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3)むささびMの<「犬達皆吾が師」>
主人の実家に吉川英治直筆の「我以外皆吾が師」という書が鴨居にかかっていた。結婚する前に主人本人からだったか、主人の両親からだったか忘れたが、その書を見て主人は学生時代に「我以外皆吾が弟子」と言ったと聞いたことがある。こういうことを本心ともジョークとも取れるような感じでサラリと言うところが、春海二郎独特のセンスだと思う。そしてそのことを特に主人の母は「なかなか見所のある息子」と評価していたのを覚えている。
私なら迷わず、「ワンちゃん皆吾が師」と言いたい。(私は「イヌ」という言葉を使うのに非常に抵抗があるので「ワンちゃん」という言葉を使うことを許して貰いたい)。 つい最近我が家の四つ子のワンちゃん達は13歳になった。人間でいうと70歳ぐらいらしい。つまり我々より年上になったわけである。この子達を取り上げた「産婆」として私は、実に感無量である。今でも生まれ出て来たばかりの時のそれぞれの様子がくっきりと目に浮かぶ。

この子達の母親のHanna(黒柴)は5歳のときにこの子達を産んだのだが、その時の出産の一部始終は私の座右の銘(?)「ワンちゃん皆吾が師」を決定的なものにした。初めての出産に彼女はうろたえることもなく、しかし少し不安そうな様子で、全てを起こるがままに、あるがままに受け入れた。その態度は見事だった。昨今、人間の若妻が出産には大騒ぎををして、やれ夫に立ち会ってもらわないととか、手を握っていてもらわないと、とか言うのを聞くと「甘えるのもいい加減にしろ!!一人で立ち向かえ!」とつい怒鳴りたくなってしまう。

そのHannaは11歳8ヶ月で1997年に亡くなったのだが、その時もすべてを起こるがままに、あるがままに受け容れるという態度だった。自宅での3ヶ月の闘病生活を傍で見てきたことで、本当にいろいろと教えられる事が多かった。今でもそれを思うと涙が出て止まらなくなる。(実は今も泣きがら書いている、、、。)

その子供達が母親より長生きをして、13歳になった。四つ子だから皆同じ年齢なのだが、人間と同じで歳のとり方も人によって違うようだ。四番目に、つまり最後に母親の胎内から出てきたRuthは一番下の妹でイチバン若い(尤もたったの5時間程度)筈なのだが、このところ少し老人性の痴呆ぎみで、庭に出て戻ってきた後、いつも自分の居る場所(自分の定位置)が何処だったか一瞬忘れてしまうようで、ウロウロ(徘徊)している事がよくある。若い時の写真と比べるとさすがに皆、歳をとった顔になったが、彼らは彼等流の「歳のとり方」をこれから教えてくれるにちがいないと私は確信している。
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4)短信
ギネスブックに載りそこねたアルコール摂取記録 

バルト三国の一つラトビアで最近、警察にご厄介になった酔っ払いが人間業とは思えない量のアルコールを摂取していたことが分かってちょっとした話題になっています。酔っ払って道路に倒れていた中年男(名前は報じられていない)を医者が検査したところ血液中におけるアルコールの量が7.22ppmもあった。7.22ppmといわれても何だか分からないけれど、普通の人だと1.2ppmのアルコールで嘔吐し、3.0 ppmで意識を失い、4.0 ppmで呼吸停止に陥るのだそうです。
7.22ppmというのは異常としか言えない数字で「ロシア人だってこんなには飲めない」という如何にもロシアを隣国にする国の警察らしいコメントが発表されています。これは本当なら「ギネスブックもの」の記録であることは間違いないのですが、ギネスの広報担当は「ウチはアルコールの強さ記録は認めないことになっとります。アルコールの取りすぎを奨励するのは良くないというわけです」とコメントしています。

尤もそのギネスブックによるとラトビアは、アルコール消費量では必ずしも上位にランクされているわけではないらしい。(ギネスブックによる)国民一人当たりのアルコールの年間消費量が世界で一番大きいのはどの国だかご存知?これが意外にもルクセンブルグで年間12.4リットルなんだそうですね。2番目がチェコの10.9、3番はアイルランドの10.8リットルだそうです。いずれも寒い国ですね。

62年間病欠ゼロ 
ギネスブックと言えば、今年の6月にワシントンポストが報道したニュースなのですが、FBIという職場に何と62年間も勤務した女性秘書がいるらしい。これこそギネスブックに掲載されてもいいような記録です。88才で退職したのですが、これFBIの歴史始まって以来の永年勤続だったそうです。ミルドレッド・パーソンという女性なのですが、もっとスゴイのはその間、病欠が一日もなかったということであるそうです。退職にあたっての彼女のコメントは「辞めるのは悲しいけど、人間いつかは辞めなきゃね」というものであったとか。そりゃそうです。で、病欠ゼロについては「たまには風邪気味ってこともあったけれど、職場に来ると忘れてしまった」と語っております。彼女の正確の勤務日数は62年9ヶ月と2日だったそうです。ご立派。でも88才までどんな仕事をやっていたのでしょうか・・・気になります。

口ひげをペンで書いて強盗に・・・!? 

FBIといえば、現在アメリカのFBIが必死に追いかけている銀行強盗がいて、最近ミネソタ州のミネアポリスにあるRetail Employees Credit Unionという銀行に押し入り、今年8度目の強盗に成功したそうです。しかもこの銀行が襲われたのはここ3ヶ月間で2度目なのだとか。金額は発表されていません。このニュースを伝えるThe Star Tribuneという新聞によると、この強盗は必ずペンで書いた口ひげを生やしており、40歳くらいの白人で、どちらかというと痩せ型。FBIのスポークスマン「顔見知りの犯行の可能性が高い(We really believe that someone out there knows who this man is)とコメントしています。でもどうして「ペンで書いた偽の口ひげ」であることが分かったのでしょうか!?

見張り役が犯人の写真を撮影 
盗みと言えば、ニューヨーク・ポスト紙の記事によると約20万円相当のデジカメを盗んだ男が別のデジカメで撮影されていて逮捕されたそうです。逮捕されたのはJames Stissiという36才の男性。仲間の女性とカメラショップで犯行に及んだのですが、見張り役のこの女性が別のデジカメでStissiがカメラを盗むところを撮影、あろうことかその映像を消さずに店にカメラを置いてきてしまった。店内に仕掛けられた防犯カメラの写真の出来が悪くて困っていた警察がそのカメラに収まっている男の写真を新聞紙上で公開したところ、垂れ込みがわんさとあったのだそうです。何やってんだろね、この女・・・。

議場でデジカメはまずい 

デジカメといえば、英国下院の議場で国会議員が写真撮影をするのは規則違反なんですね。12月中旬というから、つい最近の話ですが、保守党のHenry Bellinghamという議員が、質疑応答の最中に携帯電話を覗いていたところ議長から退場を命令された。携帯についているカメラで撮影していたと理解されてしまったというわけ。携帯電話のメッセージを覗くことは禁止されているわけではないらしく「いきなりレッドカードはひどい」と抗議したのですが聞き入れられなかったとのことです。「議場の事務員が議長に告げ口したらしい」というのがBellinghamのコメント。

首相官邸で品物の行方不明が相次ぐ 

告げ口といえば、殆ど2年も前のことなのでニュースと呼ぶには余りにも古いのですが、デイリーテレグラフが昨年(2002年)1月31日付けの新聞で伝えるところによると、労働党が政権についた1997年から昨年1月までに、コンピュータとか携帯とか、何と10万ポンド(約2000万円)相当の品物が首相官邸から行方不明になっていたのだそうです。もう少し具体的に言うと、コンピュータ37台、携帯電話4つ、自転車、カーステレオなどなど。で、野党の保守党が「税金の無駄遣い」として「徹底究明」を求めている・・・とテレグラフは報じています。その後これがどうなったのか・・・。10万ポンドというのはおだやかでない。

クリスマスの配達物が・・・ 

行方不明といえば、英国はウェールズの郵便配達が、こともあろうにクリスマスカードやクリスマスプレゼントなどの郵便物を森の中に捨てたことがばれてクビになったそうです。ウェールズの首都、カーディフの近くの町でのことなのですが、捨てられたのは1800点ものクリスマス関連配達物。12月15日に見つかったので全て24時間以内に配達はされたそうなのです。ちなみに人口300万のウェールズでは郵便配達は6000人、クリスマスシーズンにはこれに数百人のバイトが加わっておよそ5000万個の配達物をこなすのだそうです。今回の配達物ほったらかし事件について配達を受け持つRoyal Mailは当然のことながら平謝りで、スポークスウーマンは「こんな事は殆ど起こらないのですが(This happens very rarely)」とコメントしています。確かにたびたび(quite often)起こってもらって困りますね。

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5)編集後記
 ●というわけで今年1年間、私の趣味と道楽にお付き合いを頂き有難うございました。これ本心から御礼申し上げます●ところで、このジャーナルをお送りしている皆様の中にはマスコミ関係の方が沢山(というほどでもないけど)おいでです。その方々にお知らせします。私、来年から日本記者クラブというところで仕事をさせて貰うことになりました。よろしくお願いします●それからグリーン同盟の会関係の方で、このジャーナルをお受け取りの方にも心よりご協力を感謝致します。英国大使館とは何も関係のない、「ただの春海さん」の呼びかけに応じて沢山の人が写真を送ってくれました。本当にありがとうございました。

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