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むささびの鳴き声
054 2007年の終わりに・・・スパゲティの食べ方

スパゲティをフォークとスプーンを使って食べる人がいますよね。私、あれが出来ないのであります。ヌードルをフォークにクルクル巻いて、そのまま口の中へ入れる。その間にスプーンの入る余地はないと思うのですが、私の娘などはフォークに巻きつけるところで、何故かスプーンをあてがう。そんなことしなくても巻けると思うのですが、それを言うと、「えっ、お父さん、使わないの!?」と、さも人をバカにしたようにキョトンとされたりするに決まっているので、あえて言いませんが、どうもよく分からない。

先日、レストランでタラコ・スパゲティを頼んだら、例によってフォークとスプーンが沿えられていた。そのときは一人だったので、フォーク&スプーンに挑戦してみたけれど、やっぱりダメ。普段はフォークだけで食べるので、スプーンは汚れないままで置いてあるわけですが、何故か申し訳ないような気がして、食べ終わると両方をお皿に置く。スプーンはそのままテーブルに置いておけば洗わなくても使えるのに・・・と考えると、それはそれで申し訳ないような気持ちになる。考えてみると、スパゲティは殆どの場合、箸でもいいんですよね。

ハンバーグ・ライスなんですが、はっきり言って、あれもフォークだけでいいんでない?ナイフを立てるような固さではない。ただ、この場合は、箸はダメですね。箸でハンバーグを切ろうとして折ってしまったことがある。でもナイフは要らないな。フォークでハンバーグを切りながら、ご飯をすくって食べればいいわけです。昔、永六輔さんが、ハンバーグ・ライスのライスをフォークの背中に乗せて食べるのは、上品ぶっててイヤらしいと文句を言っているのを聞いたことがある。イヤらしいとまでは思わないけれど、確かにナイフでご飯をフォークの背中に乗せるのはやりにくい。お腹の部分ですくって食べるのがイチバンです。

石焼ビビンバに付いてくるスプーンは何故ああも長いんですかね。食べにくいんですよ。韓国のスプーンがああだから、ビビンバとくれば長スプーンということ?カレーのスプーンで十分です。私の妻は、殆ど役に立たないものを買うので、私は心の中で「ムダ買いの美耶子」と呼んでおりますが、先日「ビビンバ用スプーン」なるものを買ってきて得意そうな顔をしておりました。「ムダ買いだ」と言おうと思ったけれど、張り倒されるような気がして止めておきました。

池袋駅に立食い蕎麦の店がありまして、たまにざる蕎麦を食するのでありますが、かけ蕎麦とカレーライスのセットというのを食べている人がいたのには驚きましたね。ラーメン+ライスは許せるけれど、「かけ+カレーライス」というのは、どうも・・・。いっそのことカレー・ウドンとご飯を食べた方がいいじゃありませんか?と言ってやろうと思ったけれど、やめました。大きなお世話だもんな。かけ蕎麦というのは粋なんですよ。それと一緒に、あろうことか、無粋の見本みたいなカレーライスというのは、許せないな、やっぱ。嘆かわしい。

嘆かわしいで思い出したけれど、雑誌の『ダカーポ』が休刊になりましたね。残念であります。それほど頻繁に購入していたわけではないけれど、いまの雑誌の中では唯一、お金を出して買う気のする雑誌だったんです。ただ最近は活字のサイズが小さくて、私のような高齢者には読むのがきつくなっていたことは事実です。

活字のサイズで思い出したけれど、毎日新聞の活字がほんのちょっぴり大きくなったのだそうです。その代わり、一行がそれまでの11文字から10文字になった。私の計算でいくと、新聞1ページ(広告なし)に入る活字の数は、一行10文字だと10,500文字、11文字だと11,550文字です。つまり一行の文字数を1文字減らすと、およそ1000文字分のスペースがなくなるということになる。私、40年も前に新聞社にいたのですが、その頃は一行15文字だった。それだと1ページあたり15,750文字が入る計算になる。

昔に比べると新聞の活字は非常に大きくなっているのですが、それは高齢者にとっての「読みやすさ」追求の結果ともいえます。新聞社の人々は、いま若者が新聞離れをしていることに危機感を持っているそうです。しかし、活字のサイズからしても、明らかに新聞は高齢者を読者対象として発行されているのですよね。情報量は少なくてもいいから、読みやすい新聞・・・ということですからね。

ことしもお付き合いをいただき本当に有難うございました。よいお年をお迎えください。(2007.12.27)

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