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美耶子の言い分 美耶子のK9研究 むささびの鳴き声 どうでも英和辞書
musasabi journal
第137号 2008年5月25日

   

プロ野球に興味あります?今年のパ・リーグなんですが、西武ライオンズが異常な勝ち方でダントツのトップなのであります。そろそろ日本シリーズの先発投手でも考えなければ、と私は考えております。


目次

1)自慢話と自己PRの差
2)オバマ+クリントンの「夢のコンビ」はうまくいかない
3)英国の鉄道サービスは発展途上国以下!?
4)British English & American English
5)短信
6)むささびの鳴き声

1) 自慢話と自己PRの差


BBCのウェブサイトにLucy Kellawayという女性が"No, I'm the greatest"(いいえ、私はイチバン偉いのです)という奇妙なタイトルのエッセイを寄稿しています。イントロは次ぎのようになっている。

  • かつては自慢するということは、極めて英国人らしからぬことであったはずだ。しかし従業員同士を比較するのが困難な仕事の世界では、自慢することがますます大切なことになっている・・・。
    Boasting used to be a very un-British trait - but in a world of work where its hard to measure one employee against another, it's increasingly important.

子供のころには決して自慢(boasting)をしてはならないと教わった。算数のテストで97点をとったとしても、それを吹聴してはならない。理由は二つ。一つは23点しかとれなかった友だちが気分を害する。つまり自慢は行儀が悪いことだということ。もう一つは、極めて英国的(very English)なのですが、97点なんて「苦もなくとれる」(effortless)というふりをしなければならないということです。「努力することは構わないが、それが他人に分かってしまってはならない」(Trying is fine--so long as no one caught you at it)というわけです。ややこしですな。

が、最近は事情が変わってしまった。

  • 英国は、もはやコーンフレークスだのチョコレートだのを売るだけの商人の国ではなくなった。英国は個人主義の国であり、自分を売り込まなければならない国になったのだ。
    Britain is no longer a nation of shopkeepers selling cornflakes and chocolate digestives. Instead, we're a nation of individualists selling ourselves.

ということ。昔は、職場でもひたすら頭を低くして働いていれば、ベルトコンベヤーに乗ったようなもので、自動的に昇進できたものだったのに、最近は自分が如何に優れているかを自己宣伝しない限り認められない時代になったというわけであります。新しい言い回しとしてto big yourself up(自分を大きく見せる・語る)というのが登場し、自己宣伝はマナーが悪いどころか、賞賛されるべき態度とさえ思われるようになったということです。

Kellawayさんによると、仕事の世界で女性が損をしている理由の一つにto big upが下手であるということがある。成功している女性に「何故、アナタはうまくいっているの?」と聞くと、答えは殆ど「運がいいんですよ」に決まっている。同じ質問を男にすると、自分の優れている点を大いに吹聴し始めるのだそうです。女性は「慎み(modesty)」で損しているというわけ。

また、この筆者のお子さんが最近、学校からあるペーパーを持ってきたというハナシをしている。学校でのチャリティ活動のリーダーに立候補するための申請書のようなもので、「キミがこの活動のリーダーとして他のクラスメートよりも優れていると思う点を三つ挙げてください」と書いてあった。「キリスト教的な謙虚の精神は要求されていないようだ」(Christian humility, evidently, was not what was called for)というのが、筆者のコメントなのですが、彼女はまた次ぎのようにも言っている。.

  • 私は、自分の子供たちが学校 で"良き自慢家"たることを教えてもらいたいと思う。つまり必要なときには、全身全霊をもって自慢できる人間ということだ。しかし必要でない場合は、黙っていろと教えて欲しいのだ。
    I hope school will teach my children to be good boasters - who can boast wholeheartedly when they need to, but otherwise shut up.

つまり、自分の長所を並べ立てるのは、学級委員に立候補するとか、就職の面接などのように、具体的にその職に適していることを訴えることが必要な場合に限られるべきだというわけです。

▼このエッセイを読んでいると、「自慢話」に関する限り、英国人の感覚がどこか日本人と似ているという気がしますね。例えば、場合によっては、「自慢」の方が「ニセモノの謙虚さ」よりマシなことがある(false modesty is far more tiresome than boasting):本当は自慢したいのに、あえて謙虚を装っていることが分かってしまうような場合です。「ウチの子ったら、英語のテストで90点しかとれないんですよ!」というあれ。筆者によると、この種の自慢は「なんの役にも立たない」(it serves no useful purpose)というわけです。

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2) オバマ+クリントンの「夢のコンビ」はうまくいかない


前回のむささびジャーナルの最後でちらっと触れましたが、今から2ヶ月ほど前に日本記者クラブで、東京外国語大学の荒このみ教授の話を聞きました。現代のアメリカで「女性」であることと「黒人」であることの意味というのがテーマで、大統領選挙のクリントンとオバマの候補者争いが話題になりました。荒さんとしては「オバマでもいいけれど、今回はヒラリーの方がいい」とのことでありました。が、どうやら荒さんの望みどおりにはならないようですね。

で、オバマが民主党の候補者になるとして、次なる話題は副大統領に誰を指名するのかってことですね。最近のThe Economistの政治コラム、Lexingtonは「ヒラリーの副大統領は止めた方がいい」と言っております。

同じ党のライバル同士が正副大統領になってうまくいったケースもあることはある。1960年のケネディとジョンソン、1980年のレーガンとブッシュ(いまの大統領のお父さん)のコンビがそれ。一方が票を集めにくい層を、もう一方がカバーするというやり方で成功した例だそうです。今回の場合、オバマの弱点である「白人労働者階級」の票をヒラリー(副大統領)が集めるという理屈ですね。ついでに言っておくと、過去の副大統領の3分の1が、大統領に昇りつめているんだそうで、ヒラリーにもその気はある、とLexingtonは言っている。

しかし白人労働者階級の人気を集めるのはヒラリーだけではない。他にも有力な政治家がいる。それとオバマのもう一つの弱みである「安保・外交」についても、有力なアドバイザーは数多くいる(とThe Economistは言っています)。

が、なんと言ってもオバマ・クリントンの「夢のコンビ(dream ticket)」の最大の弱点は、ヒラリー・クリントンという政治家が1990年代の「退廃政治」(noxious politics)の体現者というイメージを持っており、「変革と希望」(change & hope)のオバマとはおよそ合わない。

さらにオバマとヒラリーの正副大統領が実現した場合、ワシントンの政府が機能不全(dysfunctional)に陥ってしまうとのこと。ビル・クリントンが大統領であったときに、「ファースト・レディ」を通り越して「大統領がふたりいる(co-presidency)」のように振舞ったヒラリーが、単なるシンボルとしての副大統領という地位に満足するはずがない。しかも夫のビルは、相変わらず自分が偉いと思っているし、Team Clintonの支持者たちは、"オバマ教徒"を「うぬぼれ揃いの若造ども」(uppity whippersnappers)」と信じ込んでいる。こんな二人とそれを取り巻くブレーンたちが、一緒に仕事などできっこない、というのがLexingtonの主張で、このコラムが挙げる有力副大統領候補は次の通りです。

  • Ted Strickland:オハイオ州知事で、元メソジスト派の教会関係者だけに「宗教票」を取り込めるかも。
  • Tim Kaine:バージニア州知事。やはり元牧師。
  • Edward Rendell:ペンシルベニア州知事。アルバイト(?)にTVのフットボール中継の解説者をやったりしているので、白人の庶民には受けるのでは?
  • John Edwards:副大統領候補になったことはあるし、オバマ支持を表明している。


で、5月24日のニュースによると、ヒラリーさんが、ある新聞とのインタビューの中で、自分が撤退しない理由について触れて次のように述べたとのことです。

  • 私の夫は1992年の選挙で、確か6月半ばだったと思うけど、カリフォルニアの予備選に勝つまで、ノミネーションを勝ち取れなかったのよ。それから・・・ロバート・ケネディがカリフォルニアで暗殺されたのは6月だったわね。My husband did not wrap up the nomination in 1992 until he won the California primary somewhere in the middle of June... We all remember Bobby Kennedy was assassinated in June in California.

このコメントの後半が問題になったわけですね。「暗殺」に触れることで、「ひょっとするとオバマだって・・・」とでも言わんばかりの発言だというわけです。ヒラリーさんは「私はただ、民主党の候補者争いが6月までずれ込んだことは過去にもあるということを言いたかっただけ・・・」と言っているのですが、何故あの暗殺に触れたのかとなると、はっきりしていない。

▼何だか知らないけれど、口がすべった?日本の政治家にはよくあるケースですね。

あるサイトを見ていたら、大統領選挙の資金集めのことが詳しく出ていた。それによると、オバマさんがこれまでに集めた資金は約2億6500万ドル、ヒラリーは2億1400万ドル、共和党のマケインさんは9700万ドルというわけで、オバマがトップ。オバマの場合、寄付は全て個人からで、その数ざっと150万人だそうです。オバマ候補の公式ウェブサイトを見ると、寄付金額がひと口15ドルから最高2300ドルまで、いろいろなオプションがあり、ネットを通じて簡単に寄付ができる仕組みになっている。

▼お金の話はともかく、オバマとクリントンの公式サイトに出ているスローガンは次のようになっている。

オバ マ
I'm asking you to believe, not just in my ability to bring about real change to Washington...I'm asking you to believe in yours...
私が皆さんにお願いしたいのは、ワシントンに真の変革をもたらすための私自身の能力を信じるだけではなく、皆さん自身の能力も信じてもらいたいのです

クリントン
Help Make History! 歴史を作ることに手を貸して!

▼はっきり言って、この部分ではオバマの勝ちなのでは?ヒラリーの「歴史を作る」はいかにも抽象的ですね。オバマのは、「国がアナタのために出来る事ではなく、アナタが国のためにナニをできるのか・・・」という昔のケネディ大統領の演説に似ている。

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3) 英国の鉄道サービスは発展途上国以下!?


The Spectator誌のサイトを見ていたら、Andrew Neilというジャーナリストが『英国の交通機関は発展途上国以下』(Our transport system is not even "The Third World")というエッセイを書いていました。この人が最近体験した英国の公共交通機関のどうしようもない状況についてかんかんに怒っております。その中の鉄道の部分について紹介してみます。

ロンドンからリバプールまで電車で行こうと思ってFirst Classの切符を買って、Eustonという駅へ行ってみたら、発着掲示板にDELAYED(遅延)と出ていたので、駅員に「どのくらい遅れるのか」と聞いたところ、答えはNo idea, sir(全く分かりません)。このあたりから筆者の怒りが生じてくる。その駅にはFirst Class用の待合室というのがあったらしいのですが、これがまた大混雑で「インドのカルカッタよりひどい」状況。

リバプールでの会合に遅れるわけにいかないというので、駅から自宅へタクシー(40ポンド:8000円)で引き返し、そこからクルマでリバプールまで行った。高速道路を走って所要時間は3時間半だった。電車で行くと2時間半という距離だったらしい。それでも結果的にはクルマをとばしたのは正解だった。何故から、あとから聞くと、彼が乗ろうと思っていた電車は途中の故障などもあって、結局7時間かかってリバプールに到着したのだそうです。

Andrew Neilの怒りのもう一つの要因は、鉄道料金で、First Classの往復切符が320ポンドだった。これだけ払えば「フランスのニースまで飛行機で往復する方が安い」と言っております。

  • われわれは世界でも最も金持ちの国かもしれないが、交通機関に関する限り、発展途上国並みである。いやそんなことをいうのは発展途上国に対して失礼というものだ。私は最近、インドのMumbai空港を通過したことがある。はっきり言ってそれほど快適な経験ではなかった。が、Mumbai空港と日曜日午後のロンドンのEuston駅のどちらを選ぶかと言われれば、曜日の如何を問わずMumbaiの方を選ぶだろう。We might be one of the richest countries in the world, but so much of our transport system is distinctly Third World. Actually, that might be unfair on the Third World. I recently passed through Mumbai airport. I cannot claim it was a pleasant experience. But if I had a choice between Mumbai airport and Euston on a Sunday afternoon, I'd take Mumbai any day.

というわけで、この人の怒りは当分収まりそうにない。

▼電車で2時間半というと、東京から「のぞみ」で新大阪というのと同じですよね。グリーン車に乗ると片道18,690円、往復だと37,380円。ロンドンとリバプールの一等往復料金(320ポンド)を円換算すると約64,000円。つまり日本から英国へ旅行して鉄道を利用すると、英国の料金はメチャクチャに高いってことになる。反対に英国人が日本に来た場合、200ポンド以下で東京と大阪を往復できる。

▼では、英国の料金の320ポンドというお金が英国人にとってどのようなお金なのか?The EconomistがやっているBig-Mac Index(マクドナルドのビッグ・マックの値段比較)を利用すると、320ポンド払えば、英国内のマクドナルドで160個のビッグマック(一個2ポンド)が買える。一方、「のぞみ」のグリーン車の料金を払うと、日本で買えるビッグマック(約280円)の数は約130個。まあ、「のぞみ」のグリーン車に乗るような人がビッグバックの値段の心配などしないとは思うけれど、日本の方がビッグマック30個分、鉄道料金が安いってことではある。

▼お金はともかく、お互いの鉄道の「乗り心地」はどうなのか?英国で鉄道を利用したことがある人ならお分かりだと思いますが、新幹線「のぞみ」と「あちら」の鉄道の乗り心地は、比較する方がムリ。ウチの近くを走っているローカル線(八高線=八王子・高崎間)だって、あちらよりはマシかもな。英国人は良く我慢するなぁと、私などは思うわけです。

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4)British English & American English


私、その昔、東京の英国大使館というところで仕事していたとき、仕事柄日本のジャーナリストという人と話をする 機会が数多くありました。大体が国際ニュースを仕事にしている人たちです。

大使館の英国人スタッフと私の二人で、彼らと食事をすると、殆ど必ずと言っていいほど話題に上るのがAmerican EnglishBritish Englishのことだった。元ニューヨーク特派員が、「先日、英国人と話をしていたら、アンタの英 語はAmericanだと言われましてねえ・・・」と言って口をすぼめてうれしそうに笑ったりするわけです。

大体において「地下鉄」はアメリカではsubwayだが、英国ではundergroundだとかいうような他愛のないことなのだけれど 、ものごとを素直にとらない習慣が身についてしまっている私はというと、その種の話を嬉しげに語る人が本当に言いたいのは、「自分は英語が上手だ」ということと、「いまやAmerican Englishの時代だ」ということなの ではないかと考えてゲンナリしながら、それでも感心したような顔をして付き合っておりましたね。Britishだろう がAmericanだろうが、英語は英語なのだから「どっちゃでもええやんけ」と思っていたのですよ。

尤も「どっちゃでもええ」などと考えるのは、英語を母国語としない私だけで、当のアメリカ人や英国人はそれなりに こだわる部分もあるようではある。アメリカ大使館の外交官と話をしていたら、彼は英国留学の経験があるとのこと だったけれどI refused to use British English(英国英語は絶対に使わなかったぜ)と、自慢げに言っていたし、国 際会議などがある場合、英国プレスセンターを設置するときは「センター」は絶対にcentreであってcenterなどはとん でもないハナシだった。

Sir Ernest Gowersという人が書いたThe Complete Plain Wordsという本は、60年も前の1948年に出されたもので、 英国人が主として英国人向けに正しい英語の使い方を書いたものです。お読みなった方もいると思うし、この種の本 ではクラシックの部類に入るかもしれない。1948年といえば、第二次世界戦争が終わって3年目のことなのですが、 この本の中でSir Ernestは既に、英語におけるアメリカの影響について次ぎのように書いています。

  • これは正しい・間違っているという問題ではない。大西洋を挟んで一方の国で正しくて当たり前なことが、もう一 方では間違っており、当たり前でもないということなのだ。アメリカの言葉や表現や文章が、単に珍しく見えるとい う理由で英国のそれよりも優れていると考えるのは馬鹿げている。It would be absurd for us to assume that an American word, expression or construction is necessarily better than its British uquivalent just because it seems novel

この本が書かれたのは、終戦直後で、英国人が厳しい生活を余儀なくされる一方で、アメリカの観光客がたくさん英国に やってきたし、アメリカの兵隊も多数滞在している時代だった。つまりSir Ernestにしても、英語におけるアメリカ の影響を結構気にしていたってことですよね。で、アメリカ英語の襲来にもかかわらず「不屈の魂」をもってこれに対 抗しているBritish Englishとして、次の4つを挙げています。

British American
ガソリン petrol gasoline (or gas)
autumn fall
エレベーター lift elevator
歩道 pavement sidewalk

Sir Ernestによると、gasolineは略してgasということが多く、気体のガスと間違えやすい。だからBritish English の方が「はっきりしていて(unambiguous)よろしいということになる。しかし、英国でもガソリンのことをgasという人が増えているのは嘆かわしいと言っています。尤も「歩道」については、アメリカ式のsidewalkの方がはっきりしていていいと認 めたりしている。

▼言葉のナショナリズムは、案外しつこいかもしれないですよね。私のような無国籍的東京人間からすると、大阪や 京都の皆様が、あれほど自分たちの言葉を大きな声で電車の中でしゃべるのを耳にすると「あんたら、なんやね」と思ったり するもんね。英国人と米国人の間には、私のような外部の人間には分からない言葉のこだわりがあるのかもしれない 。上の4つ以外の主なる英語・米語を思いつくままに挙げてみると:

British American
建物の1階 ground floor first floor
ポテトフライ chips french fries
高速道路 motorway freeway
十字路 crossroads intersection
郵便 post mail
片道切符 single ticket one-way ticket
ポテトチップ crisps chips

▼この中で、イチバンまごつくのは、建物の1階だの2階かもしれない。私も含めた日本人もアメリカ人も、1階と いえば道路と同じレベルの階だと思い込んでいるから、ロンドンのオフィスなどへ行くとまごつきますよね。まさかfirst floorが「2階」とは思わないもんな・・・。それから「片道切符」はアメリカの方が分かりやすいな。「十字路」はBritishの方がよろしい。

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5)短信


イヌの年齢、ギネスには載らず

ウチの柴犬(右の写真)は現在18才ですが、英国のChesterfieldというところに住むDavid Richardson(70才)が飼っている牝のラブラドールは29才だそうです。人間の年に直すと200才を超えるのだそうであります。Davidが、世界一高齢のイヌとしてギネスブックに登録しようと思ったら、「何の証拠もないのではギネスの記録に掲載しようがない」といわれてしまった。29才は人間でいうと200才なんですって?飼い主によると、このラブラドールが26年前にもらわれて来たときは、「少なくとも26才にはなっていた」らしいのですが、証明するものがない。ちなみにギネスの公式記録では、オーストラリアの29才が最高齢らしい。ただしこのイヌはもう死んでいる。

▼気楽そうに生きていますが、ウチの柴犬の18才は人間でいうと、80を超えるものなんですって?

ゴルフ大会に誤って7万人を招待

リチャード・ブランソンがやっている鉄道会社のVirgin Trainの社員が、自社主催のゴルフ大会に70名の一等利用客を招待した・・・つもりだったのが、間違って7万6000人宛てにメールで送ってしまった。この大会はHerfordshireのThe Grove Golf Resort Hotelという高級ホテルで、「無料で楽しい一日を・・・」という内容だった。早速、謝罪メールを打って「くじ引きで3名様ご招待」をオファーしているらしい。

▼このVirgin Trainの鉄道が、The Spectatorのエッセイストに「発展途上国以下」と酷評された会社です。

車椅子の銀行強盗

カリフォルニア州パロアルトにあるショッピングセンター内の銀行が強盗に入られ現金を奪われたのですが、まだ強盗は捕まっていない。この強盗は電動車椅子で乗りつけてホールアップに及び、車椅子で逃亡したんだそうですが、年齢は65〜70くらいだとか。防犯カメラにもまともに写っていないらしい。

▼すごいな。車椅子で銀行強盗なんて、なかなかできるもんじゃないな。

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6)むささびの鳴き声


▼私、数ある人間の哀しい性の中で「弱い者いじめ」がイチバン情けないものであると思っております。だから皆から悪口を言われている人について、尻馬に乗って悪く言うことだけはしたくない。例えば社会保険庁という機関。マスメディアから袋叩きにされているのだから、私も一緒になってアホ呼ばわりするのは良くない・・・と思っていたし、いまだってそのように思っています。

▼が、先日、私宛に届いた「ねんきん特別便」なる書類の封筒(写真)を見て、悪口ではなく、少しは考えてくれませんか?と社保庁の人たちに言いたくなってしまったわけです。縦12cm・横22・5cmというスペースの中に情報が6つも入っています。左上に「重要」「親展」、左下に「ねんきん特別便です」、右上に「料金後納郵便」、その下に「回答する前に・・・」ときて、右下に社会保険庁・社会保険業務センターという機関の住所という具合であります。

▼ここに印刷された情報の中で、本当に必要な文字は「重要」「親展」と「ねんきん特別便」(どうして"ねんきん"は平仮名なんですかね)の3つ(11文字)だけ。それ以外は全て封筒に入っている書類にも書いてある。それを何故わざわざ封筒で繰り返し、そのお陰でイチバン大切な言葉をどうでもいい文字の群れの中に埋没させるようなことをしたのでしょうか?要するにこういうことだったのでは?

係長: 課長、特別便の封筒、これでいいでしょうか?
課長: 「重要」、「親展」、「ねんきん特別便」・・・?これだけかよ。
係長: だめっすか?
課長: これを何のために送るのかとか、分からないことがあったら聞きに来いとか、きっちり説明しとけ。でないと、あとからまた新聞やテレビに「説明不足」だの「不親切」だのって文句言われっからよ。
係長: でも・・・くどいんじゃないっすか?
課長: くどくても何でもいいの、ウチはちゃんと書いて説明したんだって申し開きができればいいんだよ。これだけ説明してるのに、分からんないヤツは、そっちが悪いんだからな。分かるか、コバヤシ?
係長: つまりワレワレに責任はないってことっすね、サエグサ課長。さすが経験者は違いますね!!

▼つまり、私の想像によると、マスコミから叩かれることを怖がって、ついついくどくなってしまい、結果としてジャンクメールのようにしてしまったということでございます。

▼今回もお付き合いをいただき有難うございました。あっという間に6月ですね。

 

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